ボツワナ最初の町、マウンの空気を感じるもつかの間、やがて小型機は空へ舞い上がります。

眼下に広がるのは、水と大地が織りなす果てしない模様。

その色合いは季節ごとに姿を変え、まるで大地そのものが呼吸しているかのよう。
目を凝らせば、小さなゾウたちが水辺を歩く姿を見つけることもあるでしょう。

朝は湿地帯の澄んだ空気に包まれ、鳥や野生動物の息づきを間近に感じるサファリへ。

動物たちが静かに身を休める昼下がりは、自然と調和したテントロッジで、風を感じながらゆったりと過ごします。

やがて日が傾けば、モコロボートに身をゆだね、
水面をすべる音と自然の響きだけを感じながら、ゆるやかに流れる時を楽しむのもデルタの醍醐味。

お時間に限りがある方でもオカバンゴを堪能いただけるプランです。
けれど、もう少し長く過ごせば、この地の奥深い世界がゆっくりと姿を現してくれるでしょう。

カサネはチョベ川沿いの小さな町。
ボートから眺める野生は、陸とはまた違う表情を見せてくれます。

陽ざしの下では、水辺に集うゾウやバッファローの群れ。
水の中からは、こちらをじっと見つめるカバや、置物のように静止するワニの姿。

やがて夕暮れが訪れると、川面は茜色に染まり、景色は穏やかな時間へと移ろっていきます。

ボツワナから少し足を延ばして、世界的に名高いビクトリアフォールズへ。

途切れることなく流れ落ちる水は、まっすぐ滝壺へと吸い込まれ、轟音は体の奥まで響き渡ります。

水しぶきに光が差せば、空には大きな虹がかかり、その迫力と美しさに息をのむことでしょう。

旅の終わりに訪れる朝、ひんやりとした風が髪をすり抜けていきます。

川沿いに広がる大地を照らすのは、新鮮な光。
一夜の狩りを終え休むライオンたちや、しなやかな体を光らせるインパラの群れ。

静けさと生命の力強さが同居する、特別な朝のひとときです。