空港から出発してまず目にするのは、地平線の彼方まで続く果てしない一本道。
どこまでも広がる空とともに、マカディカディパンへの期待は静かに高まります。

公道でありながら、ときにゾウやシマウマ、キリンとの遭遇があるかも？

その先に待つのは、洗練された可愛らしいロッジ。特別な時間の始まりです。

いよいよマカディカディパンへ。
風を受けながら進む先に広がるのは、かつて巨大な塩湖だったという果てしない世界。

どこまでも続く乾いた大地には、けなげに生きる小さな動物たちの姿があります。
そんな世界を一気に駆け抜ける、それがクォードバイク。 圧倒的な解放感とともに地平線を独り占めしているよう。

暖かい寝袋と満点の星空に包まれる夜はこの上ない贅沢です。

うっすらとしたやさしい藍色の光に包まれながら、ゆっくりと目を覚ます。
一瞬、ここがどこなのかわからなくなるほどの別世界。

こんなに静かな朝があっただろうか──光を感じながら迎えるその時間は、神聖さに満ちています。

余韻にひたりながら向かうマウンの町は、不思議と安心感を与えてくれます。

ちょっと足を延ばして挑む、モレミでの日帰りサファリ。
限られた時間の中でも、豊かな野生の姿に出会える特別な一日です。

ただ、もし時間に余裕があるなら──。

オカバンゴデルタにゆっくり滞在すれば、さらに奥深いもうひとつの世界を体験できます。
サファリの醍醐味だけでなく、静けさそのものに包まれる贅沢がそこにはあります。

オカバンゴ・デルタの伝統的なカヌー、モコロに乗り込む一日。

先人たちが水を渡ったその舟に揺られ、静けさに包まれながらデルタの奥へと進みます。
水辺の鳥の羽ばたきや草のざわめきが、まるで自然の会話のよう。

やがてボートを降りれば、ガイドとともに歩くハイキングへ。
足もとに残る動物の足跡や巨大なアリ塚。そこには野生の営みと日々のドラマが隠れています。

のんびりとしたマウンの町を散策し、ゆったりとお土産を選んだあと、空港へ。

数日間をともにした大地が眼下に広がり、すでに懐かしくなった余韻に包まれて出発です。