ハボロネ(Gaborone)は、ボツワナの首都。
南西部に位置していて、南アフリカとの国境にも近い場所にあります。
名前を聞いて、「ハバネロ?」とちょっとピリ辛な単語を思い浮かべた方もいるかもしれませんね。でも、こちらはハボロネといい、とてもマイルドな街です。
アルファベットでは “Gaborone” と書きますが、現地のツワナ語では「GA」を「ハ」と発音するため、“ハボロネ” と呼ばれるのが一般的です。とはいえ、欧米の人たちは「ガボローネ」と発音することもあり、どちらでも通じます。

開放感と都市化が交差する、南の玄関口
ハボロネは首都とはいえ、アフリカの他の大都市に見られるような雑踏とは少し異なり、どこか広々とした、ゆとりある街並みが特徴的です。
ときおり牛が車道を歩く姿が見られる一方で、近年では朝夕の通勤時間帯の渋滞も目立つようになり、都市としての課題も少しずつ表れてきています。
空の玄関口、ハボロネ国際空港

ハボロネには、「サー・セレツェ・カーマ国際空港」という空港があります。これは、ボツワナの初代大統領の名前にちなんだもの。
ここからは、南アフリカのヨハネスブルグ行きの便が毎日数便出ており、国内外の移動に使われています。また最近では、エチオピア航空を使えば、アディスアベバ経由で日本からハボロネまで行くことも可能になりました。南ア経由よりもスムーズな場合もあります。
観光よりは、ビジネスの街
ただし、ボツワナ観光のメインとなるのは北部。たとえばマウンやカサネといった町の近くに、国立公園や動物保護区が点在しています。
そのため、旅行者の多くは北部の空港を利用することが多く、ハボロネはどちらかというとビジネスや公的な用事で訪れる人が中心です。
いざという時に頼れる場所
ちなみに、在ボツワナ日本国大使館はこのハボロネにあります。
パスポートを失くした、トラブルに巻き込まれた…など万が一の事態が起きた場合は、ここに駆け込むことになります。
とはいえ、北部の観光地からハボロネまでは距離もありますし、できればお世話にならずに済むのが一番ですね。
ハボロネという場所
ハボロネは、首都とはいえ、アフリカの他の都市に抱かれがちな喧騒のイメージとは異なり、どこか整った、静かな街並みが広がっています。
派手さはなくとも、ボツワナ経済の流れを司る場所。一度訪れてみるのも良いかもしれません。